2011年10月30日日曜日

福島の野菜について考える 1

yamakata


まず、私たちの場合の「顧客」とは誰か。そのニーズは何か。

顧客=①食の安全性と情報の透明性を求める市民集団
福島の生産者。
予想される
①のニーズ 情報開示、特に放射能による汚染度。透明性の確保。不正、偽装のない食品。

②のニーズ 農業を営む上で、収入の確保。安売り競争からの離脱。
固定客の確保。良心の呵責からの解放。
(偽装等の不正行為、汚染度のわからない作物をやむを得ず出荷するという行為に対する自責)

しかし、これは仮説なので、より丁寧なヒアリングによってより具体的に詳細に顧客調査をすることが望まれる。
それには、漠然と「何を望みますか?」といった低レベルなテレビインタビューとは一線を画した、
実行可能な、より具体的なプランを練り上げながら、農家の方からの率直な意見を
地道なヒアリングによって取り入れなければいけない。
消費者団体へのヒアリングもそうですね。これらの積み重ねが必要ということだと思います。
例えば生活クラブとのコラボ、生活クラブ内の小プロジェクトというのもありだと思います。
彼らはすでに流通システム、大きなマーケット、しかも固定客を持っている。
ロからつくるのではなく、深い共感を呼び起こすことができれば、
スピーディに解決への道が開ける可能性は大いにある。
生活クラブはもう何十年も反原発で運動、啓蒙活動を地道に続けてきた、
非常に意識の高い団体。母も昔活動していたが、「原発反対」と言うと冷たい目で、
ただ馬鹿にされるだけ、世間はまったく聞く耳を持たなかった。
生活クラブには蓄積された情報、ノウハウ、専門家とのパイプ、
農家と消費者をつなぐネットワーク、必要なことの多くが既に、ある。
そこにひとつふたつスパイスを加えることで、大きなものが生まれる可能性が高い。
土壌は、既にある。と、思う。


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