2011年10月30日日曜日

福島市民の声「何もわからない、今の体内の積算内部被爆量すらわからない」

watanabe

今日、職場で、福島市出身の
おそらく、大学卒業後、20代男性と話したこと。

福島県の放射線リスクアドヴァイザーの山下俊一教授については、知らない。
ただ、県民200万人が、今後被験者となっていくことについては、
「実験台にされるのは冗談ではない」と語気を荒げた。
(県民でも、福島市民でも知らない方がいるということには、少し驚きを感じた。)

「福島の野菜は、福島県民だって食べないとおもいますよ。」
「でも、福島の農家は、きっと大変ですね。」

矛盾したものを人は受け入れている。
気の毒だが、自分自身が食べることはできない。
「夏に、ついこないだも、福島にかえった。町は、普通、なにもなかったかのような生活。」

「出身の高校が、除染作業するのを見た。校庭を大きな幕でおおう。」

地元スーパー名「いちい」

「特に、ベクレル表示、地元でも見ていない。正直、実際にスーパーでそこまでみた記憶はない。
汚染表示があっても、低濃度でも、他に選択肢があれば、
その選択肢が、予算内であれば、そちらに、手が伸びる。」

*もう一人、武田教授の情報を信頼している別の同僚にも、聞く。
同じ答え。
武田先生は、一年位は、風評もふくめ、なにか、売らんが為に対策を講じても、逆にしない方がよい。という、
社会の風潮に従うべき。(武田先生が、そのように言っているかは不明。
彼は、そういっていると思っている、先生の意見は、全体を俯瞰しているから、信頼していると)

2人とも、反原発、原発容認、議論については、不可知論者ぽい、要は、
どちらがよいのか分からない。

「赤ちゃん、子供は、そもそもあまり、福島市内の外をであるいていない。」

「マスクは、みなほとんどしていない、効果がない、と思われている。」

「現在働いている兄弟で、引越した同僚、同級生も多い」

「できるものなら、引越したいとみな思っていると思います」

大学の同級生、警察官になって一年、二年目に、
今回のことが起きて、南相馬市に配備。
「正直、辞職願を考えた。」
結局、辞めず、続行したとのこと。

「しかし、病気が、おそらく、数年後にでるかもしれない。
何もわからない、今の体内の積算内部被爆量すらわからない。」

あきらめざるを得ない状況。

「でも、もし、自分達が病気になったら、一体、どうしてくれるんだ! とおもいます」

私は、そこで、彼との間に、
見えない一線がひかれているのを感じる。彼は、当事者、恐怖を何処かで感じている。

私は恐怖は、身の危険は、確実に感じていない、安心している。
この境界は、なんなのだろう。

そもそも、福島県民は、フクシマ原発の電気を使っていない。

倫理的、道徳的にも、都内の人間が無関心なのは、

そもそも理解できない部分、自分をふりかえってもまったくそうである。




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