ドイツのルター派牧師であり反ナチス行動で知られる
マルティン・ニーメラーの詩。
Friedrich Gustav Emil Martin Niemöller
社会学者の上野千鶴子さんが、「脱原発社会を創る30人の提言」でふれられていた人物。
10年以上前、「the nightmare years」BBCのTVドラマがありました。
CBS記者としてドイツを取材したWilliam L. Shirer ウイリアム・シャイラーが、
情報操作で、国民を戦争に加担させていく、ナチスの政治的企み・陰謀を
ジャーナリストとして追究していく、という内容でした。
彼の著書Berlin Diary (1934-1941) ベルリン日記には、
ドイツが次々とナチ色に染まっていく様が詳細に渡って描かれています。
私は、そのドラマでこの実在するニーメラー牧師の名前を知りました。
WIKIに独訳、英訳があり、そして以下のニーメラーの詩の意味するものを伝えています。
「自分には関係ない」と見て見ぬふりをしていたら、自分がいざそのターゲットとなったときには、
社会には声を上げることができる人は誰もいなくなっていた、というもの。
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*日本語訳
彼らが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった、
(ナチの連中が共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった、)
私は共産主義者ではなかったから。
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった、
私は社会民主主義ではなかったから。
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった、
私は労働組合員ではなかったから。
彼らがユダヤ人たちを連れて行ったとき、私は声をあげなかった、
私はユダヤ人などではなかったから。
そして、彼らが私を攻撃したとき、
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった。
*English version
First they came for the communists, and I did not speak out,
(When the Nazis came for the communists, and I did not speak out,)
because I was not a communist;
Then they locked up the social democrats, and I did not speak out,
because I was not a social democrat;
Then they came for the trade unionists, and I did not speak out,
because I was not a trade unionist;
Then they came for the Jews, and I did not speak out,
because I was not a Jew;
When they came for me,
and there was no one left to speak out for me.
*Deutsche version
Als die Nazis die Kommunisten holten,
habe ich geschwiegen;
ich war ja kein Kommunist.
Als sie die Sozialdemokraten einsperrten,
habe ich geschwiegen;
ich war ja kein Sozialdemokrat.
Als sie die Gewerkschafter holten,
habe ich nicht protestiert;
ich war ja kein Gewerkschafter.
Als sie die Juden holten,
habe ich geschwiegen;
ich war ja kein Jude.
Als sie mich holten,
gab es keinen mehr, der protestieren konnte.
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『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』ミルトン・マイヤー
『彼らは自由だと思っていた―元ナチ党員十人の思想と行動』(田中浩・金井和子訳、未來社、1983年)や
『デモクラシーの冒険』([[姜尚中]]、[[テッサ・モーリス=スズキ]]、集英社、2004年)でも引用されている。